なあ、ケイティブレイブ。
もう終わった馬。
私だけではない。ほとんどの人の評価がそうだったはず。
7歳。いつ競走馬を引退してもおかしくない年齢。
昨年には開腹手術を受けた。
そして、前走、前々走の大敗。1着馬には大きく離され、地方所属の馬にまで負けた。
主戦だった福永にも捨てられた。
もう引退した方がいいだろう。
誰もがそう考えた。
そんな中迎えた今日のフェブラリーステークス。
マイル戦。ケイティにとって最も苦手な条件。
そして鞍上はG1初出走の長岡騎手。
当日の単勝オッズは142倍。最低人気。
状況を考えれば妥当なのかもしれない。
しかし、ケイティはこれまでにG1を3勝。獲得賞金は6億以上。
出走するどの馬よりも実績がある。
そんなケイティにとって屈辱的とも言える評価。
これだけの逆境の中、
2着
本当に立派だった。
終わったと思っていた人を見返した。
応援していた人には感動を与えた。
ドラマのような奇跡の復活。
本当は奇跡でもなんでも無いのかもしれない。
この前はただ単に気が乗らなかったから走らなかったのかもしれない。
本当はまだまだ走れるのかもしれない。
でも、今回のように馬のドラマを想像して楽しむことができる。
だから、競馬は素晴らしい。
なあ、ケイティブレイブ。
なんで川崎記念の時は走らなかったんだ?
複勝10万買ってたのに。
なあ、ケイティブレイブ。
なんで東京大賞典も走らなかったんだ?
単勝5万買ってたのに。
なんで今日は走ったんだよ。ケイティ。
なんで走ったんだ。ケイティ。
なあ、ケイティ。